野球グローブの使い方で、近年よく耳にするのが「小指2本入れ(コユニ)」。その名の通り、小指と薬指をグローブの小指部分に一緒に入れる使い方です。
プロ選手から少年野球プレイヤーにまで幅広く取り入れられており、「メリットはあるの?」「デメリットはない?」と気になる方も多いのではないでしょうか。
本記事では、小指2本入れのメリット・デメリット、ポジション別の効果、おすすめのメーカーまで詳しく解説します。これからグローブ選びや型付けをする方はぜひ参考にしてください。
小指2本入れ(コユニ)とは?基本の仕組みと特徴
小指2本入れとは、野球グローブの小指袋に小指と薬指を一緒に入れる使い方です。通常は小指のみを入れますが、薬指も入れることで手全体のフィット感や捕球の安定感が変わります。
一部のプロ野球選手やトップアマ選手なども採用しており、メーカーによっては最初から小指2本入れを想定した型付けを提案している場合もあります。
小指2本入れのメリット
捕球面が広がるメリット
小指と薬指を一緒に入れることで手のひら全体を使いやすくなり、グローブの捕球面が自然と広がります。これによりボールをしっかり掴みやすく、内野手や外野手にとって安定した捕球が可能になります。
力の伝わり方が変わるメリット
薬指を小指袋に入れることで、握力や力の分散がしやすくなります。これによりグローブを閉じやすくなり、速い打球や強い送球をもしっかり捕ることができます。
型付けがしやすいメリット
小指2本入れはグローブの型が自然と「掴み捕り型」に寄るため、型付けをした際にスムーズに手に馴染むというメリットもあります。とくに硬式用の新品グローブでは違いが顕著に感じられるでしょう。
小指2本入れのデメリット
手の大きさによっては合わない
手が小さいプレイヤーだと、小指と薬指を一緒に入れることで逆に操作性が落ちる場合があります。特に少年野球や小学生用グローブではデメリットになることが多いです。
紐や平裏に負担がかかる
小指部分に2本の指を入れるため、紐や平裏部分に負担が集中しやすくなります。長く使うと型崩れや革の劣化が早まる可能性もあるため、定期的なメンテナンスが必要です。
慣れるまで違和感がある
最初は薬指を移動させることで違和感があり、通常の指入れより扱いにくく感じることがあります。練習で慣れるまでは捕球ミスにつながる可能性がある点はデメリットです。
ポジション別:小指2本入れ(コユニ)の効果
内野手の場合
内野手にとって小指2本入れは、ボールをガッチリと掴むことにつながります。捕球面が広がることでゴロ処理が安定し、エラーをしづらくなるため、サードの選手を中心に支持されています。
外野手の場合
外野手にとっては、大きなグローブをしっかり閉じやすいという効果があります。打球の衝撃を吸収しやすく、フライを落とさずキャッチできるメリットがあります。

投手の場合
投手用グローブでも小指2本入れは一定の効果があります。スタイルによっても変わりますが、小指2本入れは縦型のグローブと相性が良いため、縦型のグローブを好む投手にとっては、より安定感が増す可能性もあります。

小指2本入れ(コユニ)におすすめのグローブ
小指2本入れ対応グローブはどのメーカーも販売していますが、とくにおすすめなのは、下記のメーカーのグローブたちです。
- ZETT 296型(H6型)
- ウィルソン 86型
- ローリングス NP6FS
- 久保田スラッガー DS1
- ミズノ 長岡モデル
- GS スーパーヘラクレス型
- ごりら印の野球道具 SKR型

小指2本入れ(コユニ)グローブのメリットを活かそう
小指2本入れは「捕球面が広がる」「力が伝わりやすい」「型付けがしやすい」といった大きなメリットがあります。一方で、手のサイズや慣れの問題からデメリットを感じる人もいます。
内野手・外野手・投手それぞれに効果があるため、自分のプレースタイルに合うかどうかを試してみる価値は十分にあるでしょう。
グローブは捕球のパートナー。小指2本入れという選択肢を知っておくことで、より自分に合った使い方を見つけられます。ぜひ型付けやメンテナンスとあわせて活用してみてください。

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