中学生になると、野球のレベルが一気に上がり、グローブ選びがとても重要になります。
軟式野球ではポジションや体格に合ったグローブを選ばないと、守備の上達スピードや試合でのパフォーマンスに差が出てしまいます。とはいえ、「どのメーカーを選べばいいの?」「高いものと安いものの違いは?」と迷う方も多いはず。
そこで今回は、中学生におすすめの軟式グローブを10モデル厳選してご紹介。選び方のポイントも合わせて解説しますので、ぜひグローブ選びの参考にしてください!

中学生必見!軟式グローブの選び方
まずは、中学生の軟式グローブを選ぶ際に押さえておきたい3つのポイントを解説します。
サイズの目安(身長・ポジション別)
グローブのサイズは、プレイヤーの身長とポジションによって最適なものが異なります。中学生の場合、大人と同様「27.5cm〜33cm」のものが主流です。
ポジション | サイズの目安 | 特徴 |
投手 | 約29cm〜30cm | 投球時に握りが見えないよう、ポケットが深く、大きめ。 |
内野手 | 約27.5cm〜29.5cm | 二塁手・遊撃手向けは、送球の速さを重視し、ポケットが浅く、小さめ。 三塁手・オールラウンド向けは、コンパクトでありつつも、ポケットは深め。 |
外野手 | 約31.5cm〜33cm | 打球をしっかり捕球できるよう、ポケットが深く、広め。 |
※上記はあくまで目安です。手の大きさやプレースタイルによって最適なサイズは異なります。実際に試着してフィット感を確かめることが大切です。
素材(革の違い)
中学生〜一般向けの軟式globeは、基本的に天然皮革(主に牛革)を使います。
同じ“牛革”でも、原皮の種類・部位、鞣し(なめし)・仕上げ、厚み取り、そして芯材や設計との相性で、軽さ・コシ・耐久性が大きく変わり、主流は牛革の「ステア(成牛)」と「キップ(中牛)」となります。
- ステア(Steerhide)
生後6か月以内に去勢され、2年以上育った雄牛の革。繊維が太くコシと耐久性に優れ、型崩れしにくいのが特長。硬めでしっかり感が欲しいプレーヤーに向きます。 - キップ(Kip leather)
生後約6か月〜2年未満の牛革。繊維が細かくきめが整い、軽さと手馴染みの良さ、短い慣らし期間が魅力。内野向けや素早い開閉を求める中学生に人気です。
価格帯の相場
中学生向けの軟式グローブの価格は、素材やメーカーによって幅があります。
- 10,000円〜18,000円:初心者向け。柔らかくて扱いやすいモデルが多く、野球初心者に最適。
- 18,000円~27,000円:革質や耐久性が向上、最初に買う本格モデルとしておすすめの価格帯。
- 27,000円〜36,000円:素材・芯材まで高品質。小学生から野球を続けている中学生等におすすめ。
- 36,000円〜45,000円:革質・作りともにトップクラス。硬式野球や高校野球を見据える中学生に最適。
初めての本格的なグローブとしては、25,000円前後のモデルがバランスが良くおすすめです。

中学生におすすめの軟式グローブ10選
ここからは、中学生プレーヤーに人気のある軟式グローブをメーカー別にご紹介します。
どのモデルも信頼できるブランドの本格仕様。価格帯や特徴を見比べて、自分のプレースタイルや予算に合った一つを選んでみてください。
ZETT ネオステイタス(約25,000円)
国産牛革を使い、しっかりした作りながらも程よい柔らかさで、中学生でも扱いやすいシリーズ。部活の最初の本格モデルにおすすめです。

ミズノ グローバルエリート(約35,000円)
「クレストハイド」を採用したミズノの人気モデル。軽量感と耐久性のバランスが良く、幅広いポジションに対応。長く使いたい選手に最適です。

ミズノ ミズノプロ(約50,000円)
プロ選手も愛用する最高峰シリーズ。革質・仕上げともに圧倒的な完成度を誇り、将来硬式を見据える本気の中学生にぴったり。

GSグローブ 軟式仕様(約44,000円)
注目ブランド「GorillaSports」が手がける軟式グローブ。しなやかさと耐久性を兼ね備え、全国のプレーヤーから支持を集めています。オーダーメイドも可能で、個性を出したい中学生におすすめ。

ローリングス HOH PRO(約33,000円)
伝統ある「ハート・オブ・ザ・ハイド」レザーを使ったモデル。重厚な質感と型持ちの良さが魅力で、外野手や守備力を高めたい選手に人気。

アトムズ(約35,000円)
職人仕上げにこだわる国内ブランド。高いフィット感と耐久性が特長で、自分の手に馴染む“相棒”を探す中学生におすすめ。

D-Quest(約30,000円)
新進気鋭のブランドながら高評価を獲得。軽量で操作性が高く、特に内野手向けに使いやすいバランス。コストパフォーマンスも良好です。

久保田スラッガー(約26,000円)
「捕りやすさ」「軽さ」で定評のあるブランド。操作性が高く、内野手やユーティリティプレーヤーに人気。しっかり手に馴染ませて使いたい方に。

ザナックス トラストX(約36,000円)
型の良さと耐久性でファンの多いザナックスの上位モデル。手入れをしながら長く使いたい選手や、競技志向の強い中学生におすすめです。

ZETT プロステイタス(約35,000円)
ゼットのフラッグシップ軟式モデル。国産牛革を使用し、プロ仕様の型や設計を踏襲。ワンランク上のグローブを求める中学生に最適です。

中学生のグローブ選びで失敗しないポイント
実際に手にはめてみる
グローブは同じ「29cm」「31cm」といったサイズ表記でも、メーカーやシリーズによってフィット感が大きく異なります。手を入れたときの“しっくり感”は数字だけでは分かりません。特に中学生は手の成長段階にあり、今の手の大きさに合うか、これから数年間使えるかを意識して選ぶことが大切です。
店員さんに相談する
野球専門店やスポーツショップのスタッフは、多くのプレーヤーを見てきた経験から適切なアドバイスをしてくれます。体格・ポジション・守備スタイル(深めに捕りたいのか、素早く送球したいのか)などを伝えることで、自分に合った型や革質のモデルを提案してもらえます。初心者だからこそプロの目を借りると失敗が少なくなります。
手入れのしやすさも考慮する
グローブは購入して終わりではなく、手入れをして初めて長く使える道具になります。オイルやスプレーでの保革、ブラシによる汚れ落とし、雨天後の乾燥など、日々のメンテナンスは欠かせません。革の種類によってケア方法が変わる場合もあるので、購入時に店員さんに「このグラブはどう手入れすればいいですか?」と聞いておくと安心です。
予算と使うシーンを意識する
毎日部活で使う“勝負用”なのか、練習や雨天用の“サブ”なのかによって、選ぶべき価格帯や素材は変わります。メイン用は少し高くても天然皮革のモデルを、練習用や雨の日は合成皮革を、と使い分けるのもおすすめです。
将来を見据えて選ぶ
中学から高校に進むにつれて、守備位置が固定されたり、硬式に挑戦する機会が出てきます。そのときに役立つのが「基礎的な型」や「質の良い革」のグローブ。中学生のうちにしっかりした一本を選び、使い込んでおくことが将来のレベルアップにもつながります。
まとめ
中学生の軟式グローブ選びでは、「サイズ」「素材」「ポジション適性」が特に重要です。今回紹介した10選はいずれも信頼できるメーカーのモデルで、初めての一つにもステップアップ用にも最適。
グローブは適切に手入れをすれば長く使えますので、購入後のメンテナンスも忘れずに。自分のプレースタイルに合った一つを選び、守備の上達を加速させましょう。

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[…] 中学生におすすめの野球グローブ10選【軟式編】 2025年6月20日 […]